中小企業の生成AI、個人は64%が高速化もチームは52%止まり
調査データ中小企業生成AI日本業務効率化AIエージェント
TANKA社が従業員100人未満の企業で生成AIを使う役職員500人への調査結果を公開した。自分の仕事が速くなったと答えたのは64.2%だが、チーム全体が速くなったは51.8%にとどまる。仕事が止まる最大の原因は返信・承認待ちや引き継ぎといった「人と人の間」で71.0%だった。
何が発表されたか
- AIエージェント「TANKA」を提供するTANKA社が10月27日、「中小企業の生成AI活用実態白書」を公開した。従業員100人未満の企業で業務に生成AIを使う役職員500人への調査(10月16〜19日、オンライン)。
- 「自分の仕事が速くなった」は64.2%、一方「チーム全体の仕事が速くなった」は51.8%で、12.4ポイントの差があった。
- 仕事が止まる最大の原因は「人と人の間」の工程で71.0%。具体的には返信・承認待ち、情報や過去の経緯の検索、引き継ぎ、背景説明。
- 使っている生成AIが「チームの状況(誰が何を担当しているか、過去の決定)をほとんど、あるいは全く知らない」は39.2%。AIで作った資料をチームで共有する習慣があるのは24.0%。
- AIに任せたい業務は「議事録と決定事項・ToDoの整理」39.6%、「引き継ぎ・不在時のカバー」28.4%。
実務への影響
- 個人の生産性向上は一巡し、ボトルネックは組織の情報共有に移っている。クライアントへのAI導入提案も、ツール単体ではなく「ナレッジをどこに置き、どう渡すか」から入ると通りやすい。
- フリーランス側にも同じ構図がある。クライアントとのやり取りで止まる時間を減らすには、決定事項とToDoを毎回同じ形式で残す運用が効く。議事録整理が最も任せたい業務の1位という結果はそれを裏づけている。
- 「AI作成物の共有習慣が24%」は裏返せば差別化の余地。制作フローのプロンプトやスキルを納品物に含める提案は、まだ競合が少ない領域。
補足
調査主体が自社サービスの訴求を兼ねるPR調査であり、数値は参考値として扱うこと。
