Shopify、Customer Account APIに顧客単位の毎分3,000回制限
ShopifyCustomer Account APIレート制限EC開発者向け
ShopifyがCustomer Account APIに顧客単位のレート制限を追加した。1顧客・1ストアあたり毎分3,000リクエストで、そのストアにインストールされた全アプリで共有される。超過時は429とTHROTTLEDが返り、Retry-Afterヘッダーが付く。
何が発表されたか
- 2026年10月7日のShopify開発者チェンジログ。Customer Account API に顧客単位のレート制限が加わり、同日から適用されている。
- 上限は 1顧客・1ストアあたり毎分3,000リクエスト。既存のコストベースのレート制限に追加で適用される。
- 制限はそのストアにインストールされたすべてのアプリで共有される。自分のアプリが控えめでも、他アプリの挙動で枠を食われる構造。
- 超過時は HTTP
429 Too Many RequestsとTHROTTLEDエラー、Retry-Afterヘッダーが返る。 - Shopifyは「通常の購入者トラフィックなら十分下回るため大半のアプリは変更不要」としている。
実務への影響
通常のストアフロントでは上限に触れないが、触れる構成には心当たりがあるはず。会員マイページでポイント残高・注文履歴・サブスク状態をそれぞれ別クエリで叩いている実装、ページ遷移ごとに顧客情報を取り直すSPA、AIチャットボットが会話のたびに注文履歴を全件取得する設計——このあたりは1セッションのリクエスト数が膨らみやすい。「全アプリで共有」なので、レビューアプリやリワードアプリを追加した瞬間に顕在化するタイプの問題になる。
やることは単純で、Customer Account API を叩くコードのリトライ処理を3点だけ揃える。(1) HTTP 429 を検出する、(2) Retry-After ヘッダーを読む、(3) その秒数だけ待ってから再試行する。固定秒のリトライや即時再試行を書いているなら直しておきたい。
あわせて同日のチェンジログでは、POS UIエクステンションの破壊的変更(カートミューテーションが未確認の書き込みを拒否、割引の戻り値が率表記に変更)と、アプリのアクセススコープを write から read へ降格できる機能も告知されている。POSエクステンションを納品している案件は2026-10バージョンの移行確認を。
補足
Shopify公式のチェンジログに基づく。適用開始の正確な時刻は明記されていない。
