
Mistral、1兆パラメータ級「Large 4」のオープンウェイトを公開
MistralオープンウェイトLLMライセンスセルフホスト
Mistral が1兆パラメータ級モデル「Mistral Large 4(Le Chonk)」のウェイトを公開した。ライセンスは MIT を改変した独自ライセンスで、商用利用は可能だがモデルをサービスとして再提供する場合は別途契約が必要。Hugging Face から取得し vLLM や SGLang で動かせる。
何が発表されたか
- Mistral が「Mistral Large 4(Le Chonk)」のオープンウェイトを公開した。月初の公開プレビュー版を改良したもので、マルチモーダル対応、推論モードは Low / Medium / High(既定は High)。
- ライセンスは MIT を改変した Mistral Ecosystem Open-Weight ライセンス。利用・改変・ファインチューニング・商用利用は可能だが、モデルを Model-as-a-Service として提供する事業者は別途 Mistral の商用ライセンスが必要。
- 公表されているベンチマーク(いずれもベンダー計測値)は、Cognition の非公開 FrontierCode 2.0 が19.7%、Artificial Analysis の Coding Agent Index が48%(GLM-5.3 とほぼ同等で、タスクあたりのトークンは約47%少ないとしている)、Terminal-Bench 4.0 が41%(プレビュー比+13ポイント)、Cyber Index が51%。BrowseComp は84.5%、B3 Agent Security Benchmark の攻撃耐性は97.1%。
- 悪意あるサイバー関連リクエストの拒否率は96.6%で、同社が計測するオープンモデル中で最高と説明。一方で実トラフィックにおいて実際の攻撃への寄与が見られた可能性があるとして、ガードレールを修正中とも記載している。
- 配布は Hugging Face、実行は vLLM / SGLang。Mistral API、Mistral Studio、OpenRouter、NVIDIA のホスト型エンドポイントと NIM コンテナ、Microsoft Foundry でも利用できる。API 価格は入力100万トークンあたり0.70ドル、キャッシュ入力0.07ドル、出力2.10ドル。
開発者への影響
- 自社環境や国内でホストしたい要件がある案件で、1兆パラメータ級の選択肢が増える。ただし公式ページにハードウェア要件の記載はなく、実行環境の見積もりは別途必要。
- 制作会社や代理店がモデルをサービスとして再提供する形態は別ライセンス扱いになる。提供形態を先に確認してから提案したい。
- ベンチマークはベンダー計測値のため、導入前に自社タスクで既存モデルと比較するのが前提になる。
