
中国Manus、Meta買収撤回後の初調達で5億ドル超 香港IPOも検討
経済関連TechCrunch
資金調達AIエージェント中国バイブコーディング
AIエージェント「Manus」を手がけるButterfly Effectが、5億ドルを超える資金調達を発表した。Metaによる20億ドルの買収が中国当局の指示で白紙化された後の初の調達で、Boyu CapitalとIDG Capitalが主導。CursorやLovableと競合する領域で、香港IPOも検討しているとされる。
何が発表されたか
TechCrunchは2026年10月8日、AIエージェント「Manus」の親会社Butterfly EffectがWeChatの投稿で5億ドルを超える資金調達を発表したと報じた。Metaによる20億ドルの買収が白紙化されて以降、初の調達ラウンドとなる。
- 調達額: 5億ドル超(評価額は非開示)
- 主導: Boyu Capital、IDG Capital
- 既存株主: Tencent、HSG(旧セコイア・チャイナ)、ZhenFundなども参加
- TechCrunchの2026年9月18日の報道では、評価額40億ドルで5億ドルを調達する協議中とされていた
Metaとの経緯も整理されている。Manusは2025年にAIエージェントのデモで注目を集め、同年半ばにシンガポールへ人員を移した。2025年12月にMetaによる20億ドルの買収に合意(当時のARRは1億ドル超と報じられた)。2026年4月に中国当局が取引の解消を指示し、同年8月に独立運営を再開、分離に伴い一部のユーザーデータを削除する必要があったとしている。香港IPOを検討しているとも報じられている。
事業環境への影響
Manusが提供するのは、チャットボット、アプリやWebサイトのバイブコーディングツール、デザイン・プレゼン作成、動画生成など。TechCrunchはCursor、Lovable、Replitと比較できる製品群だと位置づけている。Web制作やEC運営でこの種のツールを使っている事業者からすると、選択肢が1社減らずに済んだ格好だ。
直近のリリースでは、Manus 2.0で新しいアーキテクチャを導入。Cueというアプリでは、AIエージェントに専用のメールアドレス、電話番号、デジタルウォレット、コンピューターを持たせるという。エージェントに外部サービスのアカウントを持たせる方向性は、業務委託やアウトソースの境界に関わる論点でもある。
なお評価額が非開示のため、9月に報じられた40億ドルという数字が今回の条件かどうかは確認できない。
