minneの作家75.1%がAI利用経験 67.2%が作業時間の削減を実感
GMOペパボminne調査データEC日本
GMOペパボが2026年10月5日、ハンドメイドマーケット「minne」の作家1,002人を対象としたAI利用調査の結果を公表した。75.1%がAIの利用経験あり、経験者の67.2%が作業時間の削減を実感、33.7%が売上・反響の改善を感じたと回答。用途は商品説明文の作成・編集が73.4%で最多だった。
何が発表されたか
- GMOペパボが運営する「minne」の作家を対象にしたオンライン調査(有効回答1,002件、調査期間2026年8月6〜20日)の結果。
- AI利用経験あり:75.1%。経験者のうち67.2%が作業時間の削減を実感、33.7%が売上・反響の改善を実感。
- 用途の内訳:商品説明文の作成・編集 73.4%/写真の加工・背景除去 51.8%/SNS投稿文の下書き 43.6%。
- 利用ツール:ChatGPT 76.9%、Gemini 53.0%、画像生成ツール 17.4%、Claude 9.2%、Copilot 6.2%。
実務への影響
個人のハンドメイド作家で4人に3人がAIを使っている——この水準は、小規模EC向けの提案を組むときの前提を変える。「AIで業務を楽にしませんか」という切り口はもう新鮮味がない。相手はすでにChatGPTで商品説明を書いている。
受託側の価値が残るのはその先だ。用途の上位3つ(商品説明文、画像加工、SNS下書き)はいずれも単発の生成で、個人がツールを直接叩けば済む領域。一方で、売上・反響の改善を実感したのは33.7%にとどまっている。生成はできるが成果に繋がっていない層が3分の2いる、という読み方ができる。
ここに入る余地がある。たとえば商品説明文のテンプレート設計(何を必ず書くか、どの順で書くか)、生成物の一貫性を保つプロンプトの整備、カテゴリごとの差別化軸の言語化。ツールの使い方ではなく、生成の前段にある設計を納品する形だ。小規模店舗向けのメニューとして組みやすい。
画像加工・背景除去が51.8%という数字は、撮影・レタッチ単体の受注が目減りしていくことも示している。撮影代行をやっているなら、AIで代替しにくい部分(商品の見せ方の設計、ブランドとしての統一感)に寄せていく判断材料になる。
補足
minneの登録作家という母集団の調査であり、EC事業者全体の傾向として読むには留保が必要。
