
freee調査、中小企業のAI利用者52.5%が回答精度に不安
調査データ中小企業生成AI業務効率化freee
freee は従業員500人以下の中小企業で業務に AI を使う1,851人への調査結果を公開した。週1回以上利用は51.1%、一方で回答精度や説明可能性に不安を感じる人は52.5%。23.7%が「AI出力の準備・確認・修正に削減分と同程度の時間がかかる」と答え、検証工数が導入の足かせになっている実態を示した。
何が発表されたか
freee は2026年10月9日、中小企業のAI活用に関する意識調査の結果を公開した。
- 調査期間は2026年6月16日〜25日、インターネット調査
- 対象は従業員500人以下の中小企業で業務に AI を使う1,851人(経営者・役員728人、バックオフィス担当1,123人)
主な結果は次の通り。
- 週1回以上 AI を業務で利用:51.1%
- 回答精度や説明可能性に不安:52.5%(毎日使うヘビーユーザーでは59.9%、それ以外は49.4%)
- 不安を感じている層のほうが利用拡大意向が高い:34.8% 対 20.9%(約1.7倍)
- AIの回答後に再検索した理由:「公式情報で正確性を確認するため」が550件で最多、「情報が不足していた」が465件
- 検証工数:23.7%が「AI出力の準備・確認・修正に、削減できる時間と同程度かかる」と回答(実測ではなく回答者の体感)
- 活用が進まない最大の理由:19.5%が「人が確認・修正する必要があり工数が減らない」を挙げた
- 経理・給与・請求などの事務作業で削減実感なし:37.7%
freee はこの結果を、確認作業を減らす同社の「D4U(Done for You)」技術の必要性を示すものとして位置づけている。
事業環境への影響
- 「導入率」より「検証工数」が論点になっている:週1回以上の利用が過半に達した一方、削減実感のなさと確認工数が明確なボトルネックとして出ている。AI 導入支援を提供する側も、ツール導入そのものより検証フローの設計が提案価値になりやすい
- 不安と利用拡大意向は両立する:精度に不安を持つ層のほうが拡大意向が高いという結果は、不安が利用の障壁になっているとは限らないことを示す。出典は理由までは踏み込んでいない
- 出力根拠の提示がニーズになる:再検索理由の最多が「公式情報での確認」だった点は、根拠や出典を示す設計の需要を裏づける材料になる
数値はいずれも freee の自社調査にもとづく回答者の申告であり、業務時間の実測値ではない。
