Claude Managed Agents、エージェントを並列実行する動的ワークフロー
AnthropicClaudeAIエージェントAPIベータ機能
Anthropic は Claude Managed Agents に動的ワークフロー(ベータ)を追加した。エージェント自身が多数のサブエージェントをフェーズ単位で動かすプログラムを書き、サーバーがバックグラウンドで実行する。数百件の文書レビューなど1会話に収まらない処理が対象で、同時実行64スレッド・1実行あたり最大1,000エージェントの上限がある。
何が発表されたか
Anthropic は2026年10月9日、**Claude Managed Agents の動的ワークフロー(ベータ)**を公開した。ベータヘッダー managed-agents-2026-04-01 が必要になる。
- エージェント自身が「多数のエージェントをフェーズごとに実行し、結果を統合するプログラム」を書ける
- サーバー側がそれを**バックグラウンドのワークフロー実行(workflow run)**として走らせる
- 想定用途は、数百件の文書レビューのように1会話に収まらない規模の処理
- 有効化はエージェントの
multiagentフィールドで{"type": "multiagent_20261001", "workflows": {"type": "enabled"}}を指定する - 進行状況はセッションのイベントストリーム上の
workflow_run.*イベントで追う
主な制限は次の通り。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 1実行内で同時に動くスレッド | 64 |
| 1実行の生存期間中に起動できるエージェント総数 | 1,000(超過で thread_limit_error) |
| 実行の最大寿命 | 既定24時間(超過で timeout_error) |
| 1セッションあたりの同時オープン実行数 | 既定10 |
料金はワークフロー固有の課金はなく、各モデルの通常レートでセッションのトークンとして計上される。
開発者への影響
- 「まとめて処理する」系のタスクをAPI側に寄せられる:これまで自前のキューやジョブランナーで並列化していた処理を、エージェントの指示として記述できる。大量ファイルの分類やレビューを扱うツールでは実装量が減る見込み
- 完了判定はイベントで取る必要がある:ドキュメントは、セッションの idle だけでは完了を意味しないと明記している。見てきたすべての実行が終了し、そのうえでセッションが
end_turnで idle になった状態を完了とみなす resultは成功を意味しない:{"type": "completed"}はワークフローが走り切ったことを示すだけで、個々の作業の成否はスレッドのイベントを見て確認する- コスト管理はセッション予算で行う:予算に達すると実行は一時停止し、セッションは
budget_reachedで idle になる。予算を引き上げると再開する - ポーリングよりイベントストリーム:セッションデータのポーリングは Managed Agents の読み取りレート制限を消費するため、ストリーム購読が推奨されている
ベータ段階であり、ドキュメントに記載されていない制限もサーバー側で適用されるとされている。本番投入前に上限と終了条件の扱いを確認しておきたい。
